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民泊

川本 善信

筆者 川本 善信

不動産キャリア20年

親切丁寧に対応します。

【実録】民泊は本当に儲かるのか?インバウンド需要の裏側にある「泥臭い現実」

民泊は本当に儲かるのか?

加熱するインバウンド需要の裏側にある「泥臭い現実」

加熱するインバウンド需要の中、民泊に関心を示す方も多いでしょう。
しかし、これ程数が増え、まだまだ増加傾向にある民泊事業は本当に儲かるのでしょうか。

私の会社のある墨田区は、民泊の認可が緩いとされる街です。民泊OKとされる戸建てをATBBやレインズに掲載すると、鬼のように業者から連絡が入ります。
築古戸建でリフォームに1000万ぐらいかかりそうな物件でも、直ぐに決まってしまうのが現状です。

1. オーナーを悩ませる「トラブルのデパート」

民泊オーナーの一番の悩みとなるのがトラブルです。
ゲストの大半は外国人観光客であり、国の文化も違うために近隣住民からの苦情も絶えません。

実際に起きているトラブル例
  • 部屋の家具が壊されたり、汚されたりする
  • ドライヤーやシャンプー等のアメニティグッズが盗まれる
  • ゴミの分別をせずに適当なところに捨てる
  • 予約人数よりも多い人数で宿泊される(人数詐欺)
  • 夜遅くまでの騒音、大音量の音楽

2. 運営の負担と「代行業者」の罠

トラブルを未然に防ぐためにはハウスルールと罰則をきちんと決めておく必要があります。
◯時以降の騒音、アメニティの持ち帰り、喫煙の禁止等、目立つ場所に貼り紙をしても守られるかは定かではありません。ゴミ出しはホスト側で行った方が賢明でしょう。

  • 防犯カメラの設置(抑止力)
  • 防犯対策の徹底
  • 民泊保険への加入

■ 素人には難しい「集客」と「価格調整」

あとは如何に部屋の予約を埋めるか。閑散期とシーズンで宿泊料金を調整しなければなりません。
素人が新規参入しても、この辺りは実戦経験によるところが大きいです。

ここで登場するのが「民泊代行業者」という存在です。
部屋の広告制作から集客、チェックイン・アウト、ゴミ出し、ルームクリーニングまで全てを引き受けてくれます。
ただしご想像通り、手数料は恐ろしく高いです。

3. 結論:民泊は「投資」ではなく「商売」である

実のところ、弊社も民泊に参入しようと真剣に考えていた時期があります。
数社の民泊代行業者と打ち合わせを重ね、統計データをもらって収支を予測しました。

結論:代行業者に頼らずに
自身で全て運営することが出来なければ、儲からない。

要は民泊は投資ではなく商売なのです。
マンション投資であれば好立地に適正価格で購入さえできれば、不動産業者に管理を任せておくだけで勝手に利益を生みます。

しかし民泊は、不特定多数の外国人観光客を一年通して宿泊させ、満足させて高評価を得られなければ、継続して新規顧客を募れません。

4. 今からの参入は「時既に遅し」か

流行りもののビジネスは一番最初に手を上げた者だけが大きく利益を得られます。
二番煎じ、三番煎じでは時既に遅しで旨味はありません。

大手不動産会社の参入も始まっていますし、決して許可を得られない筈のマンションで無許可営業の噂もよく聞きます。
押上だけでも運営中の戸建民泊が数軒売りに出されています。もう「180日ルール(民泊新法)」では勝負にならないようで、旅館業の許可は必須らしいです。

余程の戦略無くしての新規参入は諦めた方が無難でしょう。

セミナーやYouTubeで新規参入者を募っている「コンサル業者」や「運営代行業者」の方が利益を上げられているのではないでしょうか。
トラブルやクレームも多発しているので、行政からそろそろ規制が入るかもしれません。
そうなればかなりの数の民泊が撤退を余儀なくされるでしょう。

私は、次のチャンスがやって来るまで待とうと思います。

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