
ペアローン
【ペアローンの罠】夫婦で住宅ローンを組む前に
知っておくべき「離婚・売却」のリスク
不動産価格高騰時代の「甘い罠」
ペアローンとは?
夫婦共同で借りる住宅ローン。どちらか一方が支払えなくなった場合には、もう片方が責任を負う仕組み。
不動産価格が高騰している現在、このローンが主流となりつつあるがデメリットも多い。
ネットで叩けばいくらでも出てくるのだから、契約前に下調べしておくのがマストである。
1. 節税メリットの裏にある「2重ローン」の負担
二人でローンを組むので高額の物件でも購入対象となる。
共働きの夫婦であればローンも通りやすく、5,000万円の借入れを「夫3,000万円・妻2,000万円」と分けることができる。
各々の年収から借入金額を決められるので、控除枠を最大限に利用すれば節税にも繋がる。
一人で5,000万円組む場合(上限):
4,000万円×1%×10=400万円ペアローンで半分ずつ組む場合:
合わせて500万円の控除可能- 契約が2本になるため、諸費用が倍かかる
- 団信(保険)は亡くなった方の分しか適用されない
- 残った方が持っている借入額は完済するまで無くならない
2. 「離婚」した時、地獄が始まる
ペアローンを組む際に離婚を想定している夫婦はいない。マイホームを購入し、きっと明るい未来しか見えていないはずだ。
しかし、ペアローンが残った状態で離婚になるとかなり厄介だ。
- 売却困難:双方の同意が必要。互いに連帯保証人のため、片方が返済を怠るともう片方に請求がいく。
- 一本化の壁:どちらか一方が住み続ける場合、相手のローンを肩代わり(一本化)しようとしても、銀行はなかなか認めない。
結局は親族に頭を下げてお金を搔き集め、片方のローンを完済して持ち分を買い取る以外、打開策は見当たらない。
どうにもならなければ最後は銀行に泣き落としだが、金利アップや保証人追加などの条件を飲めるかは、その時の状況次第となる。
3. 背伸びをしすぎていないか?
一人よりも多くの金額を借入れすることできるペアローンは、身の丈に合っていない物件を購入してしまう傾向にあるという。
この物価高騰で墨田区や江東区の中古物件でも一億円近い金額で売られている。
背伸びをしなければ購入できないのも事実だし、返済負担率は年収の35%以内という貸し手の指針を大きく上回っているのも現実である。
4. 結論:頭金と「最悪の想定」
後々の負担を考えると、頭金0円でローンなど組まない方がいい。
ある程度の頭金は準備するべきだし、いざという時に備えて現金も手元に残しておきたい。
このご時世、離婚だけではなく、失業や病気のリスクを誰もが抱えている。
最悪を想定しておけば、大抵はあたふたせずに済む。
慎重過ぎるのも良くないが、一度立ち止まって真剣に考えてみることをお勧めする。
その隙に他の誰かが先に買付けを入れてしまうことも最近は多いのだが(笑)
