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【2025年不動産売買動向まとめ】 2.マンション価格「横ばい」の正体。なぜ在庫が減っても価格は上がらないのか?

小西 裕信

筆者 小西 裕信

不動産キャリア1年

【2025年売買動向まとめ】2.マンション価格「横ばい」の正体。なぜ在庫が減っても価格は上がらないのか?
連載:2025年不動産売買動向まとめ Vol.2

【2025年売買動向まとめ】
2.マンション価格「横ばい」の正体。なぜ在庫が減っても価格は上がらないのか?

2026.02.10 | Market Analysis

こんにちは。匠エステートです。
前回(第1回)の記事では、売り出し価格(在庫)だけが上がり、成約価格(現実)がついてきていない「乖離」についてお話ししました。

今回は、さらに一歩踏み込みます。
「なぜ、これだけ物件が不足していると言われるのに、成約価格が上がらなくなったのか?」
その謎を解くカギは、市場に立ちはだかる巨大な壁にあります。

1. 突き当たった「需要の壁(バイヤーズウォール)」

不動産価格は「需要と供給」で決まると言われます。
しかし、2025年の市場では、ある異常事態が起きています。

▲右肩上がりの価格がついに「予算の限界」という壁に激突

これまでマンション価格は右肩上がりでした。
しかし、ついに「一般のサラリーマン世帯が買える金額の限界」に激突してしまったのです。
これを専門用語で「バイヤーズウォール(買い手の壁)」と呼びます。

なぜ「壁」が出現したのか?
  • 実質賃金の低下: 物価高に給料アップが追いつかず、住宅ローンの返済余力が減った。
  • 金利上昇の不安: 変動金利の上昇リスクを考慮し、借入額を抑える人が急増。
  • 価格の行き過ぎ: 中古マンション価格が新築並みに高騰し、「それなら新築を買う(または戸建にする)」という層が離脱した。

つまり、「物件が足りないから高くなる」というステージは終わりました。
「いくら物件が良くても、買える人が物理的にいない」というステージに入ったのです。

2. これから始まる「値下げドミノ」

壁にぶつかった市場で、次に何が起きるか。
歴史を見れば明らかです。「在庫の滞留」と「値下げ競争」です。

売れ残りが増え続ける

高値で売り出した物件は、壁に弾き返されます(成約しません)。
すると、市場には「売れ残り物件」がどんどん積み上がっていきます。
実際、首都圏の在庫件数は2025年後半から急増トレンドに入っています。

ライバルが増えると、価格は下がる

同じマンション内で2部屋、3部屋と売りに出されたらどうなるでしょうか?
当然、「一番安い部屋」しか売れません。
早く売りたい売主から順に価格を下げ始め、相場全体が引きずり下ろされる「値下げドミノ」が始まります。
一部のエリアでは、すでにこの現象が始まっています。

「様子を見ましょう」は悪魔のささやき

もし不動産屋に「今は少し高く出して、反応を見てみましょう」と言われたら、気をつけてください。
上昇局面ならそれでも良かったですが、今は「壁」にぶつかっている局面です。

様子を見ている間にライバル物件が増え、金利が上がり、買い手の財布の紐はさらに固くなります。
時間は、売主様の味方をしてくれません。

今ならまだ、間に合います。

市場が完全に冷え込む前の「今」であれば、適正価格での成約は十分に可能です。
重要なのは、ライバルが増える前に「選ばれる価格」で勝負をかけること。

「ウチのマンション、本当の売り時はいつ?」
そう迷っている方は、一度ご相談ください。
耳障りの良い希望的観測ではなく、データに基づいた「勝てる戦略」をお伝えします。

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